友達みたいな恋人関係は長続きするのか?
好きだけど、友達みたい
カップルの理想と言われる事もある、友達みたいな恋人関係。
確かに、遠慮しない、気をつかわない、気軽に自然体でいられる恋人関係は、長続きする秘訣です。
恋人になる前は友達だった事が多いでしょうから、その関係が発展して恋人関係になるパターンも多いですよね。
男女関係でも親友になれる事もありますし、その信頼関係、信用を維持したまま恋人になる、結婚すると言うのはある意味理想なのでは?
と、ここまで言いつつ、本当に友達みたいな恋人にはメリットしかないのでしょうか?
無闇に友達みたいな恋人を目指していてはいけません。その関係には、もちろん落とし穴だって存在するんです。
友達みたいな恋人のデメリット
恋人への愛情と同時に、友情を抱いていてもそれは別に構いません。
多くの場合、恋愛関係は友情から進展するし、友人としても素晴らしい相手と恋愛関係になれるというのは素晴らしい事です。
ですが、ただ友達みたいな恋人、ではいけないのです。
恋人として長続きするには、友情ではなく愛情が必要です。
ぶっちゃけると、性欲が発生するかどうかです。これが、恋人と友人の最大の境目とも言えます。
友達みたいに仲よしで、遠慮なく付き合える恋人関係、それはとても楽しい関係でしょう。
だけどそれは同時に遠慮がなく、相手とのマンネリを気にせず、そして愛情表現を忘れる……そんなトラブルにも繋がります。
自分が気楽に付き合いたいから友達みたいな恋人関係を続ける事と、自分達の関係が友達みたいななんでも言い合える、心を許しあった恋人関係なる事は違うのです。
ですので、無意味に恋愛を「友達みたいな状態」にしようとしてはいけません。
相手との付き合いの中で自然とそうなっていく……その上で、お互いが恋人としても成立している。
それこそが本当の、友人みたいな恋人同士ということです。
友達みたいな恋人関係のポイントは、オンオフ
未熟な愛は言う、「愛してるよ、君が必要だから」と。成熟した愛は言う、「君が必要だよ、愛してるから」と。
エーリッヒ・フロム(ドイツの社会心理学者、精神分析学者 / 1900~1980)
実際に、長続きしている友達みたいな恋人となるのは、何が必要なのでしょうか?
それは「友達みたいな」時と「恋人」の時、このふたつのメリハリです。
例えば、二人で楽しくはしゃぐ時、友人達と一緒に楽しく過ごす時、恋人だけど友達みたいな、気のおけない関係になってもいいでしょう。
でもそれと同じくらい、二人で過ごす恋人同士の大事な時間、それを持たなくてはいけないのです。
友情にばかり傾けば、それはもう恋人関係ではありません。
そう、友達みたいな恋人関係を維持するのは、口で言うほど簡単ではありません。下手をすればすぐに破綻してしまうかもしれない、危うい関係とも言えるのです。
だからこそ、その関係を維持して、自然と作り上げる事ができているカップルたちは、長続きする恋人関係、と言えるのです。
「友達みたいな」を意識しすぎると関係に恥じらいがなくなり、男女関係が破綻する事もままあります。
お互いにトキメキがなくなれば恋人関係を続けられなくなるのですから。二人に合う自然な関係、それを目指していくことが大事です。